空気公団 /山崎ゆかり

優しさ

今日は彼女の優しさが
いつもの彼女の優しさより
心地よく感じた
「優しさ、今度やるの?」ときいてきた
「優しさはどんな意味で作ったかわかる?」とききかえしたら
少し笑って「わかるよ」と言った
「今日は『優しさ』の日なんだよ」と言ったら
「そうね」と彼女は僕をみた