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img あざやかライブツアー日誌
窪田 渡によるライブツアー日誌。

text by 窪田 渡





2月5日 晴

今日はいよいよ最終日。渋谷のクアトロでのライブ。ここ3本はすべて東京以外のライブだったので、移動して遠くの街まで行くパターンだったが、今日は家から直接会場へ向かう。そこにちょっと違和感を覚えたりする。

リハーサルはまずいつもの5人で始め、ステージの中の音を決めて行く。比較的すいすい決まり、次にコーラス隊、パーカッション、ゲストボーカルを入れてリハーサル。今回はコーラス隊にはやしいとさん、重住ひろこさん、岡村玄さん、パーカッションにKe-taさん、そしてゲストボーカルに七尾旅人さんを迎えて総勢10人でライブが進行していく。だからリハーサルの時間も少々タイト。あっという間に終了してしまう。無事に終わってなにより。

今回の衣裳、全体的に黒を基調としたもの。試聴会ライブの時の印象に近い。あざやかのジャケットの雰囲気というか。平野由紀子さん、衣裳全5ヶ所どうもありがとう。東京は開演前にたくさんの人が楽屋へ来てくれた。その皆さんに見送られ本番がスタート。大勢のお客さんが入る会場でバンドの演奏は好調。コーラス隊の3人のすばらしい歌声に導かれるように曲は進んで行く。

後半で七尾旅人さん登場。弾き語りでやさしさ。ずっと忘れられぬうたを聴かせてもらった。パーカスのKe-taさんも後半から登場。マリンバで曲に色をそえて行く。

本編最後はあざやか。会場の隅々からお客さんの反応が届く。この曲はどこの会場でも独特の反応があった。楽曲の持つ力なのだろう。

アンコール2曲挟んで2度目のアンコールであざやかツアーは幕。最後は総勢9人で旅をしませんかを演奏。終演後の楽屋は楽しそうな笑顔であふれていた。

この忘れられぬツアーを一緒に作った演奏者、スタッフ、そして各地の来てくれたお客さんにこの場を借りてお礼を言います。 本当にどうもありがとうございました。またこれからも、よろしく。

このページに使われている写真、実はもっとたくさんある。このツアーのオフステージからライブの様子まで全て記録した写真を展覧会で展示する。そこで皆さんにお会いできたらと思います。それではその日まで。



2月3日 晴

最終チェック、そしてゲネプロ。今回のあざやかツアー最後のリハ。演奏者、スタッフ、他皆さん本当におつかれさま、ありがとうございました。おかげ様で楽しい旅ができました。

僕1人感傷的になっても、ま、仕方ないのですが、本番前だし、なんだか各会場のお客さんや街の空気、もちろんライブの内容、色々思い出すリハでした。最後1本、その場に居る皆さん全員と楽しみたいな。



2月2日 晴

今日はリハーサル。渋谷用のリハーサル。ツアー中のリハ、いつもの5人の顔も少し違って見える。今回のツアー、会場ごとに少しずつセットを変えているが、東京も他会場と違うセット。はじめましての人も居て新鮮な気分。音がどんどんふくらんで行く。



1月28日 晴 時々 曇

名古屋のライブ後、翌日車で大阪へ向け移動。ただすんなり移動するのでなく、名古屋でmilou(ミル)というカフェに行ったり、京都へ寄って西陣ほんやら洞でパンを購入したり、旅行気分を満喫。完全OFF気分。大阪へたどりついた後、今回大阪のスペシャルゲスト山口ともさんと合流、食事へと向かった。

翌日、心斎橋クアトロでライブ。ゲストが1人入るだけでその人の人間力というか、オーラというか、うまく溶け込んで、曲がまた違った魅力を見せ始める。山口ともさんの演奏でリハからバンドのテンションが上がるのがわかる。そのままの勢いで本番へ突入。大阪のお客さんのあたたかさにステージ上の全員が後押しされ、熱い演奏が続く。

ともさんを迎えての何曲かはただ一言、楽しかった!楽器を弾く楽しさはもちろん、人と何かをする楽しさを実感する。あっという間に時間は去り、終演。ライブも残すところあと1本。皆口々に名残惜しそうな言葉を発す。演奏中に見える時間や空間と別れるのが名残り惜しいんだ。次は渋谷。いよいよラスト。



1月26日 晴

今日は名古屋。朝8時に渋谷へ集合。今日の車組は山崎、戸川、窪田、石坂にPA岸さん、マネージャー平林の6人、笹井さんはゲントウキのPV撮影の為、この間の仙台ライブの翌日に大阪へ。名古屋へは前日に単身は言っている。笹井さんは長期ロード。

朝早いからか、車の中は居眠りモード、しかし静かなのもつかの間、いつの間にかおしゃべりに花が咲く。道中とても良い天気、富士山がキレイだった。

名古屋へは順調に着く、昼食の時間だったので笹井さんをピックアップ後、あんかけスパゲティの「ヨコスパ」へ行く。aoキマタツトム君が名古屋の人で、帰省の際のおみやげに「ヨコスパ」のスパゲティソースをもらって以来、気になっていた味。賛否両論??

ライブ3本目の名古屋、バンドもまとまってきたのでスムースにリハが進み、本番へ。会場のTokuzo、学校のイスがぎっしりならび雰囲気は教室みたい。

たくさんの人が来てくれた名古屋、ここでもお客さんたちの聴く集中力がひしひし伝わってくる。ちょっと緊張したけど、ナカナカ良い時間を皆さんとすごせた。終演後、色々声をかけられ3人とも感動。いつかまた来たい街だ。



1月22日 晴 時々 雪

ツアー二本目は仙台でのライブ。車組は前日に東京を出て、仙台に入る。雪が降るなら仙台だろうと思っていたが、なんとその日は東京が大雪。北上するにしたがい雪が止んで行く不思議な天気。初めての東京以外での空気公団のライブは雪に見送られ出発した。夜に仙台へ無事到着後、皆で食事。朝からずっと顔を会わせているツアーメンバー、色々話す機会に恵まれ、夜には不思議な結束力がうまれていた。

ライブ当日に戸川君が新幹線で仙台入り、昼過ぎに会場であるマカナに入る。時間に余裕があったので、細かくリハーサルを進めて行く。空気公団の楽曲、ただ静かに演奏すれば良い訳でなく、きっちり音量を出さないと魅力が半減してしまう所もある。そのバランスをギターの石坂さん、ドラムの笹井さんはいつも意識しているようだ。楽曲に向かう姿が格好良い。
リハ終了後、ちょっと緊張しつつ、平野さんの作った衣装に着替えて、開演を待つ。衣装は全個所違うので、着替える事も楽しみの一つになる。今回は黒を基調にした格好。Tシャツについたアクセサリーが奇麗。ゆかりさんは黒のブラウスに白いスカート。

いよいよライブがスタート。お客さんとバンド、お互い初めまして状態だったからか、ステージ上、出足は緊張気味。しかし後半に行くにしたがい、リラックスしてくる。そしてなによりも、足を運んでくれたお客さんが集中して演奏を聴いてくれている事が、ステージの皆に伝わってくる。会場の雰囲気も後半に行くに従いリラックスムード。

いくらか余裕を見せる場面もあった。戸川君のベースを弾く姿は熱く、ゆかりさんの歌もMCも調子よい。

終演後、多くのお客さんと触れあう機会があり、直接聞く人の前で演奏する事の意味を自分の中で再確認。来て頂いたみなさんに本当に感謝です。

そしてライブの翌日、雪の仙台から快晴の東京へ戻って来る。残すは3本。



1月19日 晴

いよいよ今日からツアー。青山、月ミル君想フで初日。朝から何となく落ち着いているやら、落ち着いていないやら、不思議な気分。3時に会場集合。皆早めに来ている。

リハーサルでモニターのバランス他決めていく。手こずる事も無く、順調に終了。会場ではまかない食があり、ドラムの笹井さんとPAの岸さんが食べていた。おいしそう。頼めば良かった。その横でメイクが始まり、pOm平野さんのステージ衣装を身にまとう。ゆかりさんはワンピース、戸川君は横山さんの絵が描かれたTシャツにスカート(下にズボンははいてますよ)。僕は着物。石坂さんはピンクのシャツで笹井さんはフリフリの飾りがついたTシャツ。格好良い!

そしていよいよ本番。あたたかいお客さんの雰囲気に見守られ、スタート。演奏のハプニングはあったけど、本当に良いステージができた。石坂さんと戸川君は物足りないよーと終演後も名残惜しそう。

ライブの後にゆかりさんはサイン攻めに会ったらしい。来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました!楽しい時間を共有できて、とても幸せです。素敵なお客さんに囲まれたバンドなんだな、と実感できました。

次は仙台。どんな人たちに会えるか楽しみ。



1/17 晴のち曇り

年明けから数回リハーサル。年末同様、ライブのセットリストを何回もまわして雰囲気をつかんで行く。曲順によっていつもの曲が違って聴こえ、少し混乱。途中色々な人がスタジオへやって来ては一緒に音を出したり、着る服を考えたり、ライブに向け、形をつくり上げて行った。そして今日最後のリハ。ライブを想定して本番同様の進行をするゲネプロ。緊張具合も本番同様。あとは会場の皆さんと顔を合わす時を待つのみとなる。



12/29 晴

前日に引き続き今日もリハ。今まではパートごとにフレーズの確認をしていたのですが、(だから全員顔を会わさなかった) この2日はひたすらセットリストを通す。まとまって来た!少し余裕見せたりして。コーラス、がんばろう。



12/28 晴

試聴会ライブ以来、初めて5人顔を会わす。すなわちツアーメンバー。山崎ゆかり、戸川由幸、窪田渡、石坂義晴 (advantage Lucy) 、笹井亨介(ゲントウキ)。よろしくお願いします。石坂さんは韓国帰り。おみやげにコチュジャンをもらう。前日は空気公団忘年会でした。

















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